Apple Musicのデバイス登録を解除したいと思って設定画面を開いても、「このデバイスを削除」「アカウントから削除」「コンピュータの認証を解除」など、似た意味に見える項目が複数あるため、どれを選べばよいのか迷いやすいものです。
Appleのサービスでは、音楽や購入済みコンテンツの利用に関連付けられたデバイス、Apple Accountにサインインしているデバイス、購入済みコンテンツを再生するために認証されたコンピュータが別々に管理されており、目的と異なる登録を削除しても問題が解決しないことがあります。
たとえば、新しい端末を登録できない場合は購入用の関連付けを解除する必要がありますが、売却したiPhoneをアカウントから切り離したい場合はサインイン済みデバイスの削除が必要であり、古いMacが認証台数に残っている場合はコンピュータの認証解除が必要です。
さらに、Apple Musicの登録解除はサブスクリプションの解約や楽曲の削除とは異なるため、操作後に何が使えなくなるのか、ライブラリやダウンロード済みの曲に影響があるのかも事前に理解しておく必要があります。
ここでは、2026年6月に更新されたApple公式案内を基準として、iPhone、iPad、Mac、Windowsパソコンからデバイスを解除する具体的な手順、削除できない原因、90日間の関連付け制限、売却や紛失時に行うべき安全対策まで順番に整理します。
Apple Musicのデバイス登録を解除する方法

Apple Musicのデバイス登録を解除するときは、最初に自分が消したい登録の種類を確認することが重要です。
新しい端末で購入済みコンテンツを再ダウンロードできない場合、Apple Accountの設定画面に知らない端末が表示される場合、MacやWindowsパソコンの認証台数が上限に達した場合では、それぞれ操作する場所と削除後の影響が異なります。
目的を明確にしてから該当する手順だけを実行すれば、必要な端末までサインアウトさせたり、音楽ライブラリの同期状態を不用意に変えたりする失敗を防げます。
登録の種類を見分ける
Apple Musicで一般に「デバイスの登録」と呼ばれているものには、購入用の関連付け、Apple Accountへのサインイン、コンピュータの認証という三つの仕組みがあり、画面上の名称が似ていても管理目的は同じではありません。
購入用の関連付けは、App StoreやAppleのメディアサービスで購入したコンテンツをダウンロードまたは再生する端末を管理する仕組みであり、Apple公式案内では一つのApple Accountにつき最大10台、そのうちコンピュータは最大5台まで関連付けられるとされています。
| 登録の種類 | 主な目的 | 解除する場面 |
|---|---|---|
| 購入用の関連付け | 購入済みコンテンツの利用 | 10台の上限を整理するとき |
| サインイン済みデバイス | Apple Accountの利用 | 売却端末や不明な端末を外すとき |
| コンピュータの認証 | 購入済み作品の再生 | 5台の認証枠を空けるとき |
| ライブラリの同期 | 曲やプレイリストの共有 | 端末内の音楽を整理するとき |
| サブスクリプション | 有料サービスの契約 | 料金の発生を止めるとき |
設定アプリのユーザ名の下に並ぶ端末を消したいならサインイン済みデバイスを削除し、Apple Musicアプリのアカウント設定にある「デバイスの管理」から端末を外したいなら購入用の関連付けを削除します。
毎月の料金を止めたいだけの場合は、どのデバイス登録を削除しても契約の解約にはならないため、「設定」の「サブスクリプション」またはApple Musicのアカウント設定から別途キャンセル手続きを行う必要があります。
iPhoneやiPadから外す
現在使用しているiPhoneまたはiPad自身を購入用の関連付けから解除したい場合は、設定アプリを開き、画面上部のユーザ名をタップしてから「メディアと購入」を選びます。
続いて「アカウントを表示」をタップし、必要に応じてFace ID、Touch ID、パスコードまたはApple Accountのパスワードで認証した後、アカウント設定画面を下までスクロールして「このデバイスを削除」を選択します。
この操作が対象にするのは、購入したアプリ、音楽、映画などを利用するための関連付けであり、iPhoneそのものをApple Accountのデバイス一覧から完全に消去したり、iCloudからサインアウトしたりする操作ではありません。
「このデバイスを削除」が表示されないときは、端末が購入用デバイスとして関連付けられていない可能性、利用中のApple Accountが想定と異なる可能性、通信状態や一時的な認証エラーが影響している可能性を順番に確認します。
端末を売却する目的であれば、この操作だけで引き渡すのではなく、写真や連絡先をバックアップし、Apple Accountからサインアウトし、「探す」とアクティベーションロックを適切に解除したうえで、すべてのコンテンツと設定を消去する必要があります。
Macから関連付けを削除する
Macを使って購入用に関連付けられているデバイスを確認する場合は、Apple MusicアプリまたはApple TVアプリを開き、画面上部のメニューバーから「アカウント」を選択して「アカウント設定」をクリックします。
Apple Accountへのサインインを求められたら、Apple Musicや購入に利用しているメールアドレスまたは電話番号とパスワードを入力し、アカウント情報の中にある「デバイスの管理」を開きます。
一覧には購入用として関連付けられている端末と関連付けから解除できる日付などが表示されることがあり、削除したい端末の横にある「削除」をクリックすれば、その端末を購入用の関連付けから外せます。
ここに表示される一覧は、Macのシステム設定にあるApple Accountのデバイス一覧とは異なるため、知らない端末をセキュリティ上の理由で排除したい場合は、購入用デバイスの削除だけで終了せず、サインイン済みデバイスの一覧も確認してください。
Apple公式の購入に関連付けられているデバイスの案内でも両者は異なるリストとして説明されているため、上限を空ける目的なのか、アカウントへのアクセスを止める目的なのかを区別することが大切です。
Windowsから関連付けを削除する
WindowsパソコンではApple MusicアプリまたはApple TVアプリを開き、サイドバー下部に表示されている自分の名前をクリックして「マイアカウントを表示」を選択します。
アカウント情報が表示されたら「デバイスの管理」を開き、購入用に関連付けられている端末の一覧から不要なデバイスを探して、その横に表示される「削除」をクリックします。
以前からiTunesを使っている環境では画面構成やメニュー名が異なる場合がありますが、目的はApple Accountのアカウント情報を開き、購入に関連付けられたデバイスの管理画面へ進むことです。
Windows用Apple Musicアプリに複数のApple Accountを使った履歴がある場合は、現在表示しているアカウントが実際に購入やサブスクリプションへ使用したものかを確認しないと、目的のデバイス一覧が表示されません。
会社や家族の共用パソコンでは、関連付けの削除後にApple Musicアプリからサインアウトし、ブラウザに保存されたパスワードやダウンロード済みの個人用コンテンツも整理しておくと、別の利用者による誤操作を防ぎやすくなります。
アカウント一覧から削除する
設定アプリのユーザ名の下に表示される古いiPhoneや知らないMacを消したい場合は、購入用の関連付けではなく、Apple Accountにサインインしているデバイスの一覧から削除します。
この削除はiCloud、「探す」、2ファクタ認証、メディアと購入などにも関係するため、単にApple Musicで表示させたくないという理由だけで、現在使用中の端末を不用意に削除しないようにしてください。
- iPhoneでは「設定」からユーザ名を開く
- 一覧から削除対象の端末を選ぶ
- モデル名やシリアル番号を確認する
- 「アカウントから削除」を選ぶ
- 確認メッセージを読んで確定する
MacではAppleメニューから「システム設定」を開いてユーザ名を選び、画面下部のデバイス一覧から対象をクリックすると、同様に「アカウントから削除」を実行できます。
Apple製デバイスが手元にない場合は、Apple AccountのWebサイトへサインインし、「デバイス」から対象端末を選ぶ方法もあります。
削除対象の端末がApple Accountへサインインしたままだと、次回オンラインになったときに一覧へ再表示される場合があるため、完全に切り離すにはその端末側でiCloud、メディアと購入、iMessage、FaceTimeなどからサインアウトするか、端末を消去します。
コンピュータの認証を解除する
MacやWindowsパソコンで購入済みの音楽、映画などを再生するための認証枠を空けたい場合は、「デバイスの管理」ではなく、Apple MusicアプリまたはApple TVアプリの「コンピュータの認証を解除」を使用します。
Macではアプリを開いてメニューバーの「アカウント」から「認証」へ進み、「このコンピュータの認証を解除」を選択してApple Accountで認証します。
Windows用Apple Musicアプリではサイドバー下部の自分の名前をクリックし、「コンピュータの認証を解除」を選び、表示された案内に沿ってサインインと確定を行います。
認証できるコンピュータは一度に最大5台であり、同じパソコンをOSの再インストールや大幅な構成変更の前後に繰り返し認証すると、同じ端末でも複数の認証枠として数えられる場合があります。
パソコンを売却、譲渡、廃棄、修理または大幅なハードウェア変更に出す前には、手元にある間に認証を解除しておくと、後からすべてのコンピュータを一括解除する手間を減らせます。
操作方法と認証台数の考え方は、Apple公式のコンピュータの認証と認証解除に関する案内でも確認できます。
手元にない端末を切り離す
すでに売却、譲渡または処分した端末が購入用の関連付けに残っている場合は、MacまたはWindowsパソコンのApple Musicアプリから「アカウント設定」を開き、「デバイスの管理」に表示される対象を削除します。
端末がApple Accountのサインイン済みデバイス一覧にも残っている場合は、iPhone、iPad、MacまたはWeb上のApple Accountページから対象端末を選び、「アカウントから削除」を実行します。
紛失や盗難に遭った端末の場合は、一覧から削除することを急ぐ前に「探す」を使って紛失モードを有効にし、位置情報の確認や遠隔消去など必要な保護措置を行うことが重要です。
遠隔消去を実行した直後に「探す」の一覧から端末を削除すると、アクティベーションロックまで解除されて第三者が端末を再設定できる状態になる可能性があるため、紛失端末と売却済み端末を同じ手順で処理してはいけません。
アクセスできないコンピュータの認証枠だけが残っている場合は、個別の遠隔認証解除はできないため、アカウント情報に表示される「すべて認証解除」を利用してから、現在使っているパソコンを一台ずつ認証し直します。
すべてのコンピュータを一括で認証解除する操作は一年に一度しか利用できないため、現在アクセス可能なパソコンはできる限り個別に認証解除し、一括解除は故障や処分で操作不能な端末が残った場合に使うのが適切です。
デバイスを解除できない原因

正しい画面を開いているにもかかわらず削除ボタンが押せない、別のApple Accountへ切り替えられない、削除した端末が再表示されるという場合は、操作ミスだけでなくAppleの関連付け制限や端末側のサインイン状態が影響している可能性があります。
特に中古端末、家族間で共有していた端末、複数のApple Accountを切り替えて使ったパソコンでは、現在表示されているアカウントと購入に利用したアカウントが一致しているかを確認する必要があります。
解除を繰り返す前に、表示されているメッセージ、残り日数、デバイス名、Apple Account、通信状態を記録しておくと、原因を切り分けやすくなります。
90日間の制限が残っている
一度あるApple Accountの購入用デバイスとして関連付けられた端末を別のApple Accountへ変更しようとすると、最大90日間は新しいアカウントへ関連付けられない場合があります。
この制限は、端末からアプリを削除したりApple Musicをサインアウトしたりするだけでは必ずしも解消されず、画面に「あと何日間関連付けできない」という趣旨の案内が表示された場合は、基本的に記載された期間が経過するのを待ちます。
| 表示や状況 | 考えられる原因 | 基本対応 |
|---|---|---|
| 残り日数が表示される | 別アカウントへの変更制限 | 期限まで待つ |
| 削除ボタンが無効 | 端末側でサインイン中 | 元の端末からサインアウト |
| 目的の端末が見つからない | 別の一覧を見ている | 登録の種類を確認 |
| 一覧自体が表示されない | 関連付け端末がない | アカウントを再確認 |
| 削除後に再表示される | 端末が再びサインイン | 端末を完全にサインアウト |
90日間という数字は、すべてのデバイス削除後に必ず待つ期間ではなく、別のApple Accountへの購入用関連付けを短期間で切り替えた場合に発生する可能性がある上限です。
家族のアカウントを一時的に使う目的で端末の購入用アカウントを頻繁に変更すると、必要なときに自分のアカウントへ戻せなくなることがあるため、ファミリー共有を利用する場合でも各利用者が自分のApple Accountを継続して使う方法が安全です。
アカウントが一致していない
デバイスが一覧に表示されないときは、Apple Musicのサブスクリプション、iCloud、App Store、メディアと購入に使っているApple Accountが同じとは限らない点を確認します。
過去に別のメールアドレスで楽曲を購入した人、家族のアカウントでアプリを入れた人、仕事用と個人用のアカウントを使い分けている人は、購入用のアカウントだけが異なっている場合があります。
- 設定画面上部のApple Account
- 「メディアと購入」のアカウント
- Apple Musicアプリのアカウント
- 購入履歴に表示されるアカウント
- サブスクリプションを契約したアカウント
購入用の関連付けを確認したい場合は「メディアと購入」に使っているアカウントを基準にし、信頼できるデバイスやiCloudへのアクセスを整理したい場合は設定画面上部のApple Accountを基準にします。
メールアドレスが似ている複数のアカウントを持っている場合は、むやみにサインアウトを繰り返さず、購入履歴、領収書、サブスクリプション画面を確認して目的のアカウントを特定してから操作してください。
パスワードを忘れている場合は、解除のために新しいApple Accountを作成するのではなく、既存アカウントのアクセス回復手続きを行ったほうが購入済みコンテンツやライブラリを継続して利用しやすくなります。
端末がサインインしたままになっている
Apple Accountのデバイス一覧から端末を削除しても、その端末がiCloudやメディアと購入へサインインした状態でインターネットに接続すると、一覧へ再び表示されることがあります。
手元に端末がある場合は、削除操作を遠隔で行うだけでなく、対象端末の設定からiCloud、メディアと購入、iMessage、FaceTime、Game Centerなどのサインイン状態を確認し、利用を終了するアカウントからサインアウトします。
手元にない端末についてはApple Accountのデバイス一覧から削除し、売却先へ連絡できる場合は端末の初期化を依頼し、第三者にパスワードを知られた可能性がある場合はApple Accountのパスワードも変更します。
ただし、紛失中の端末を「探す」の一覧から削除するとアクティベーションロックへ影響するため、端末の所在が分からない場合は先に紛失モードや遠隔消去を利用し、取り戻せないことが確定するまで「探す」からの削除は慎重に判断します。
会社や学校から貸与された管理対象端末は、利用者側でサインアウトや初期化が制限されていることがあるため、設定変更ができない場合は組織の管理担当者へ確認する必要があります。
登録解除後に起こる変化

デバイス登録を解除した後に何が使えなくなるかは、解除した登録の種類によって大きく異なり、購入用の関連付けを外しただけでApple Musicの契約料金が止まるわけではありません。
反対に、Apple Accountのデバイス一覧から削除すると、Apple MusicだけでなくiCloudや2ファクタ認証などにも影響するため、現在利用中の端末を整理する場合は削除範囲を理解しておく必要があります。
特に大切なプレイリストや自分で取り込んだ音源がある人は、登録解除、サインアウト、ライブラリからの削除、ダウンロードのみの削除を混同しないようにしてください。
操作ごとの影響を確認する
購入用の関連付けを削除すると、その端末は以前購入したコンテンツの再ダウンロードなどに使う購入用デバイスの一覧から外れますが、Apple Musicのサブスクリプション自体をキャンセルする操作にはなりません。
サインイン済みデバイスをApple Accountから削除した場合は、その端末がiCloudやAppleの各種サービスへアクセスできなくなり、信頼できるデバイスとして確認コードを表示する機能にも影響します。
| 実行した操作 | 主な変化 | 変化しないもの |
|---|---|---|
| 購入用デバイスを削除 | 購入用の関連付けが外れる | 有料契約の継続 |
| アカウントから削除 | Appleサービスから切断 | 端末内データの自動消去 |
| コンピュータを認証解除 | 購入作品の再生認証を解除 | 他の端末の認証 |
| ダウンロードのみ削除 | 端末の保存容量が空く | クラウド上のライブラリ |
| ライブラリから削除 | 同期端末から曲が消える | 購入履歴 |
| サブスクリプション解約 | 契約更新を停止 | 端末登録の一覧 |
ダウンロード済みの曲を端末から消したいだけなら「ダウンロードしたもののみを削除」を使い、デバイス登録を解除する必要はありません。
ライブラリから楽曲を削除すると、「ライブラリを同期」が有効なほかの端末からも削除される可能性があるため、空き容量の確保を目的とする場合は削除項目を慎重に選びます。
ライブラリを保護する
Apple Musicの登録解除やアカウント変更を行う前には、自分でCDから取り込んだ曲、購入した音源、編集した曲情報、長期間作成してきたプレイリストがどこに保存されているかを確認してください。
AppleはApple Musicをバックアップサービスとして扱っていないため、MacやWindowsパソコンにしか存在しない音源やライブラリファイルがある場合は、外付けストレージなどへ別途バックアップを作成することが重要です。
- 使用中のApple Accountを記録する
- 大切な音源を別媒体へ保存する
- 同期状態を端末ごとに確認する
- プレイリスト名を控える
- 解除前に通信を安定させる
- 一度に複数の設定を変えない
「ライブラリを同期」をオフにすると、その端末にApple Musicからダウンロードした楽曲が削除される場合がありますが、単に端末の購入用関連付けを解除しただけでは同じ処理になるとは限りません。
トラブルが起きたときに原因を特定しやすくするため、最初にデバイス登録だけを解除して動作を確認し、その後にサインアウトや同期設定の変更を行うように操作を分けます。
同期後に曲が見つからない場合は、すべての端末が同じApple Accountを使っているか、ライブラリの同期が有効か、インターネット接続が安定しているかを確認します。
サブスクリプションは継続する
Apple Musicのデバイス登録を解除しても、個人プラン、学生プラン、ファミリープランなどのサブスクリプションが自動的に解約されるわけではなく、更新日を迎えれば通常どおり料金が請求されます。
サービスそのものを利用しない場合は、iPhoneやiPadの設定アプリでユーザ名をタップし、「サブスクリプション」からApple Musicを選んで「サブスクリプションをキャンセル」を実行します。
Webから手続きする場合はApple MusicのWebサイトへサインインし、アカウント設定のサブスクリプション管理画面からキャンセルできます。
キャンセルボタンが表示されない場合や、期限切れの日付が表示されている場合はすでに解約済みである可能性があり、通信事業者や他社のサービスを通じて契約した場合は契約元での手続きが必要になることがあります。
デバイスを売却するために登録を解除する人は、Apple Musicを新しい端末で引き続き使うならサブスクリプションを残し、サービス自体をやめる場合に限って解約手続きを追加すると目的に合った整理ができます。
状況別に安全に解除する手順

登録解除の基本操作が同じでも、端末を買い替える場合、他人へ譲渡する場合、紛失した場合、家族のApple Accountから自分のアカウントへ変更する場合では、必要な安全対策と操作の順番が異なります。
とりわけ売却や譲渡では、Apple Musicの関連付けを削除しただけでは写真、メッセージ、決済情報、保存済みパスワードなどの個人情報が端末に残る可能性があります。
端末の用途が終わった理由を基準にして、登録解除だけで十分なのか、サインアウト、バックアップ、初期化、パスワード変更まで必要なのかを判断してください。
売却前に整理する
iPhoneやiPadを売却、譲渡または下取りに出す場合は、最初にiCloudまたはパソコンへバックアップを作成し、必要な写真、連絡先、メッセージ、アプリデータを新しい端末へ移せる状態にします。
Apple Watchをペアリングしている場合は先にペアリングを解除し、交通系ICカードやクレジットカードなどをウォレットから必要に応じて削除してから、Apple Accountのサインアウトへ進みます。
| 順番 | 行うこと | 目的 |
|---|---|---|
| 1 | バックアップを作成 | 必要なデータを保護 |
| 2 | ペアリングを解除 | Apple Watchを切り離す |
| 3 | Apple Accountをサインアウト | サービスへのアクセスを停止 |
| 4 | 購入用の関連付けを確認 | 登録枠を整理 |
| 5 | コンテンツと設定を消去 | 個人情報を削除 |
| 6 | デバイス一覧を確認 | 登録残りを確認 |
初期化は設定アプリの「一般」から「転送またはiPhoneをリセット」へ進み、「すべてのコンテンツと設定を消去」を選びますが、画面表示はOSのバージョンによって多少異なる場合があります。
端末を消去した後は、Apple Accountのデバイス一覧と購入用の「デバイスの管理」を確認し、古い端末が不要な登録として残っている場合に削除します。
Apple公式の売却や譲渡前の案内を確認しながら進めると、Apple Musicの登録枠だけを削除して端末内の個人情報を残してしまう失敗を防げます。
紛失時は保護を優先する
iPhoneやiPadを紛失した場合は、Apple Musicのデバイス登録を削除することよりも、端末の位置確認、紛失モード、決済機能の保護、個人情報への不正アクセス防止を優先します。
別のApple製デバイスの「探す」アプリまたはiCloud.comの「デバイスを探す」を開き、紛失した端末を選択して、状況に応じて紛失モードや遠隔消去を実行します。
- 「探す」で位置を確認する
- 紛失モードを有効にする
- 通信事業者へ連絡する
- 必要に応じて警察へ届ける
- 不正アクセスの形跡を調べる
- 必要ならパスワードを変更する
端末をApple Accountの通常のデバイス一覧から削除することはできますが、端末を取り戻す可能性がある段階で「探す」から完全に削除すると、位置の追跡やアクティベーションロックを利用できなくなる可能性があります。
盗難の可能性がある場合は、Appleや通信事業者を名乗るメッセージに記載されたリンクからApple Accountへサインインせず、公式サイトや設定アプリを自分で開いて状態を確認してください。
端末の回収を断念して遠隔消去が完了した後に、購入用の関連付けや不要なコンピュータ認証を整理すれば、Apple Musicを新しい端末で利用するための登録枠も安全に確保できます。
別アカウントへ変更する
家族のApple AccountでApple Musicや購入済みコンテンツを使っていた端末を自分のアカウントへ変更する場合は、現在のアカウントで購入用に関連付けられているかを確認してからサインアウトします。
購入用デバイスの関連付けを短期間で切り替えると最大90日間の制限を受ける可能性があるため、試しに複数のアカウントへ切り替えながら確認する方法は避けてください。
新しいアカウントへ変更すると、以前のアカウントで追加したApple Musicのライブラリ、プレイリスト、おすすめの履歴、購入済みコンテンツが同じ状態で引き継がれるとは限りません。
家族でApple Musicを利用する場合は、一つのApple Accountを複数人で共有するよりも、各自が自分のApple Accountを使い、必要に応じてファミリー共有を設定したほうが、ライブラリや再生履歴、認証コード、写真、連絡先が混在しにくくなります。
アカウント変更後に曲が表示されないときは、元のアカウントへ何度も戻す前に、現在のサブスクリプションが有効か、「ライブラリを同期」がオンか、新しいアカウントに利用資格があるかを確認します。
過去に購入した音楽を継続して利用する必要がある場合は、変更前の購入履歴とアカウント情報を記録し、アクセスできる状態を維持してから新しい利用方法へ移行してください。
登録の違いを見極めれば安全に整理できる
Apple Musicのデバイス登録を解除するときは、購入したコンテンツを利用するための関連付け、Apple Accountへサインインしているデバイス、購入済み作品を再生するコンピュータの認証という三つを最初に見分けることが重要です。
新しい端末を追加するために10台の関連付け上限を整理したい場合はApple Musicアプリなどの「デバイスの管理」を使い、古い端末や心当たりのない端末をアカウントから切り離したい場合は設定またはWeb上のApple Accountから「アカウントから削除」を選びます。
MacやWindowsパソコンの5台の認証枠を空けたい場合は「このコンピュータの認証を解除」を利用し、操作できない古いパソコンが残っている場合に限って、一年に一度利用できる「すべて認証解除」を検討します。
解除できないときは、利用しているApple Accountの不一致、端末側のサインイン状態、別アカウントへ変更するときの最大90日間の制限を確認し、表示された残り日数がある場合は無理に操作を繰り返さず期限まで待つことが基本です。
デバイスの削除だけではApple Musicのサブスクリプションは解約されず、売却端末の個人情報も自動的には消去されないため、料金を止める場合はサブスクリプションのキャンセルを行い、端末を手放す場合はバックアップ、サインアウト、初期化まで完了させましょう。



